トップメッセージ

さらなる高みに向け、ネクストステージへの飛躍を

弊社は、市政改革の一環として、大阪市下水道事業の上下分離という全国でも比類のない大規模な経営改革によって市100%出資の外郭団体として誕生した株式会社であり、全国有数規模である大阪市内一円の下水道施設を包括的に維持管理するという、まさに和製水メジャーの先駆けともいえる稀有の存在であると自負しています。
設立して5年という若い会社ですが、その源泉は1世紀を超える大阪市下水道事業の伝統とDNAを受け継いでいます。折しも、この5年という節目において、2022年度からは、大阪市との20年間にわたる長期契約による新たな包括業務が始まります。
弊社では、この新たなスタートを機に、これまで5年間の実績を振り返りつつ、組織目標である経営理念を改めて見つめなおし、ビジョン、ミッション、バリューとして広く社会にコミットすることに より、さらなる高みに向け、ネクストステージへの飛躍を期してまいります。我が国の下水道事業は、切迫する巨大地震や頻発する風水害、施設老朽化などへの対応強化が求められる一方で、人口減少に伴う財源不足や技術継承の担い手不足などの経営課題に直面しています。
新たな経営理念は、こうした下水道事業を巡る諸課題の包括的な解決に寄与すべく、高水準の品質・安全管理と効率的な業務執行の両立による大阪市内一円業務の完遂をベースロードとして、当社がこれまで実績を重ねてきた国内外における広域事業展開、エンジニアリング部門やシンクタンク機能の強化と専門人材の育成、下水道 DX 等新技術の導入、先進的な調査研究や技術開発にも積極的にチャレンジし、下水道システムを総合的に管理運営する下水道トータルソリューション企業を標榜するものです。
この間、弊社では、これらを実現するための取組として、新たな経営理念に併せて、経営戦略及び第2期中期 経営計画の策定、内部統制体制の構築、ISO国際規格の取得に向けたアセットマネジメント方針の提示、設立5周年記念誌の発行、企業PR戦略、人事給与制度改革、人材育成プランの作成、業務領域拡大に向けた組織改革を実施してまいりました。弊社にとって、2022年度は新たな飛躍の年です。社員一丸となって、これらの取組をさらに前に進め、皆さま方の信託にお応えしつつ、我が国の成長戦略の一翼を担える企業として成長できるよう邁進してまいりたいと存じますので、今後とも、変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い 申し上げます。

2022年2月 

代表取締役 河谷 幸生